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                                               2007年5月11日

ジャスダック が新市場創設へ


  先端技術・成長性あるビジネスモデル持つ新興企業向け   

 ジャスダック証券取引所は3月29日、将来性のあるテクノロジー開発やビジネスモデル展開を行う成長の可能性を有する企業を支援することを目的として、新市場を創設すると発表した。ジャスダックの上場会社数は、現在約1000社。上場会社に多様化が生じていることから、堅実かつ安定的な成長を目指す上場企業群と、イノベーション、先端的テクノロジーや将来性のあるビジネスモデルによる成長を目指す上場企業群との峻別を図る。金融庁の認可等を経て、早ければ9月にも開設される見込みだ。


 新市場の特徴は、バイオテクノロジーなど先端技術の開発などを行う企業に特化した点にある。他の新興企業市場と同様に新規上場のハードルは低く設定されるが、ポイントとなるのが、先端技術やビジネスモデルなど新規上場の対象となった事業に係る情報開示や当該事業の成長性・継続性などだ。
 上場審査基準では、「基礎になっている事業について、売上高が上場申請日の前日までに計上されていること」、「基礎になっている技術やビジネスによる本格的な事業展開から過度に長時間を経過していないこと」が要件。実際にその事業による売上が立っていること、事業展開を始めてから、原則として10年以内であることが必要だ。
 上場廃止基準については、「上場会社が基礎となる事業を廃止することにより、企業活動を停止した場合において、3ヵ年以内に当該上場会社が新たな技術やビジネスモデルにより企業活動を再開しないとき」は上場廃止となる。上場対象となった事業を継続すること、もしくは新たな先端事業を行うことが求められる。
 上記の審査・廃止基準に加えて、事業がどの程度進捗しているかなどの情報開示を求めることも新市場の特徴である。具体的には、適時開示に加え、経営計画、事業計画の進捗、変更状況等の説明を内容とする「マイルストーン開示」を新たに上場会社に義務付けるとともに、投資者向け説明会やホームページ上のIR資料においても投資者への情報提供の強化を図っていく。



(以上参考;週刊「経営財務」第2817号)
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