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M&Aニュース

                                               2007年7月19日
 


MBO

 MBO(management buy-out)とは、経営陣が自社の株式を買い占めて買収する方法。
 従来は、事業再編の手段として用いられたが、近年では、「買収防衛策として」、「経営の自由度・機動性を高めるため」等の理由から、上場廃止・株式非公開を目的に、上場会社がMBOを実施する例がみられる。
 経営陣の資金だけでは不足の場合が多く、投資ファンドと特定目的会社(SPC)を設立、金融機関からも融資を受け、SPCが対象会社の株式を公開買付する方法がとられる。
 公開買付の結果、経営陣側が、議決権の3分の2以上の株式を買い占めることができれば、既存の株式を定款変更により全部取得条項付種類株式に変更した上で、株主総会の決議により、金銭等を対価に全部取得が可能となる(会社法108条@七・A七、111条A、171〜173条)。
 ただし、一般株主にとっては注意が必要だ。上場会社が、業績下方修正の発表等により、株式の公開買付価格を意図的に安く抑え、株主に不利益が生じるケースもあるからだ。
 (株)レックス・ホールディングスが行ったMBOでは、一部株主が、東京地裁へTOB価格の見直しを求める申し立てを行っている。
 なお、東京証券取引所では、MBOについて、対価の公正性や株主との利益相反回避措置、上場廃止を目的とする理由等の説明を充実させることを、上場会社に要請している。


(以上参考;週刊「経営財務」第2826号)
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