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M&Aニュース

                                               2007年8月30日
 


JASDAQ 新市場「NEO」を創設

成長可能性のある新技術等を有する企業を支援

 株式会社ジャスダック証券取引所は、8月13日、新市場「NEO」を創設した。将来性のあるテクノロジー開発やビジネスモデル展開を行うなど、成長の可能性を有する企業の支援が目的。そのため、企業の成長可能性が高く評価され、利益計上が求めらないなど上場審査基準は緩やかだ。必要に応じて「技術評価アドバイザリー・コミッティー」による技術評価を受ける。ただし、その特性から、基礎となる事業を廃止し、企業活動を停止した場合において、3年以内に、新たな技術やビジネスモデルにより企業活動を再開しないときには上場廃止となる。また、将来における成長可能性等を投資者に説明するため、適時開示に加え、四半期ごとに、経営計画・事業計画の進捗・変更状況等を説明する「マイルストーン開示」が義務付けられる。なお、現在「NEO」に上場している企業はないが、「秋には第一号の企業を上場させたい」とのことだ。

「JASDAQ」と「NEO」の違い


ジャスダックによると、「JASDAQ」には実績を、「NEO」には成長性を求めるとしている。
 新市場の創設によって、「堅実jかつ安定的な成長を目指す上場企業群」(JASDAQ)と、「イノベーション、先端的なテクノロジーや将来性のあるビジネスモデルによる成長を目指す上場企業群」(NEO)との峻別を図るとのことだ。


技術評価アドバイザリー・コミッティー


「NEO」は、新技術を持った企業等の成長可能性を評価するという特性から、その技術に関する評価機関が必要となる。
 そこで、ジャスダックでは、先端的な技術を基盤として事業を行う企業の上場申請に当たって、上場申請会社から独立した複数の有識者による技術上の観点からの分析を行った技術評価の結果を示す書類の提出を求めている。
 その書類をもとに「技術評価アドバイザりー・コミッティー」が、上場申請時点における当該技術の実在性についての評価を行うとしている(当該技術の具体的な成果又は効果が客観的に確認でき、製品化されている場合を除く)。

マイルストーン開示

 「NEO」の上場会社は、四半期ごとに「マイルストーン開示」が求められる。具体的には、@3年以上の期間に係る事業計画の内容及びその前提条件、A事業計画の進捗状況並びに今後の達成の見通し及びその前提条件、BAについて開示した前提条件との比較に基づく達成又は未達成の要因、についての記載が必要となる。
 なお、マイルストーン開示は、各四半期の財務・業績の概況が定まってから2週間以内に行うこととされている。



(以上参考;週刊「経営財務」第2833号)
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