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                                               2008年1月31日
 


クリーン・サープラス関係

 「クリーン・サープラス関係」とは、損益計算書の「期間利益」(純利益)と、貸借対照表の「自己資本の増減」(増資や減資、または配当などの資本取引を除く)が等しい関係になることをいう。
 従来の貸借対照表では、「資本の部」として整理されるもののなかに、「その他有価証券評価差額金」や「為替換算調整勘定」、「土地再評価差額金」など、資本取引でもなく、損益計算書を経由した利益剰余金でもない「資本直入項目」が混入していたため、クリーン・サープラス関係が事実上崩れていた。
 現在では、「純資産の部」として表示項目が整備され、評価。換算差額等の資本直入項目が別立てで表記されることになっている。これにより、資本取引と損益取引から生じたものをさす「株主資本」(自己資本)のなかの「利益剰余金」が、損益計算書の「純利益」との間でクリーン・サープラス関係を満たす。
 なお、国際財務報告基準などでは、評価・換算差額等を「その他包括利益累積額」と予備、損益取引から生じたものとして「包括利益」の構成要素とみなしている。日本では開示されていないこの「包括利益」を「純資産の増減差額のうち、資本取引を除くもの」とすれば、純資産に、上記のような資本直入項目(株主資本以外の項目)が含まれていたとしても”包括利益”と”純資産”の間でクリ^ン・サープラス関係が成立することになる。



(以上参考;週刊「経営財務」第2853号)
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