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M&Aニュース

                                               2008年3月18日
 


特設注意市場第1号銘柄

 「特設注意市場」は、有報の虚偽記載など重大な規則違反をした上場企業に対し、東証が「上場廃止とする程ではないが、内部管理体制等を改善する必要性が高い」と判断した場合に指定される市場。従来の罰則が、上場廃止以外は注意勧告等しかない、その差が余りに大きいことから、中間的な罰則を与える意図で創設された。
 この「特設注意市場」の第1号銘柄に2月9日付けでIHI(一部・機械)が指定された。同社は、エネルギー・プラント事業で巨額の追加損失が発生したとし07年3月期決算を訂正。上場廃止基準に該当するか否かを審査するため、東証が整理銘柄(審査中)に指定していた。
 東証では、IHIについて「工場進行基準対象工事に係る総発生原価見通しを適切に算出する上で、必要な情報が適時に利用可能な形で伝達されないなど必須情報を把握するプロセスが機能していなかったこと、また、本社部門による事業部情報のモニタリング体制も万全でなかったこと」などをあげ、内部管理体制等について改善の必要性が高いと判断、特設注意市場に指定したと説明している。
 なお、特設注意市場に指定された企業は1年ごとに内部管理体制等の状況を記載した書面(内部管理体制確認書)を東証に提出、その記載内容に照らして特段の問題がなければ指定が解除される。ただし、特設注意市場への指定が継続し、3回目の提出に至っても問題ありと判断されれば上場廃止となる。


(以上参考;週刊「経営財務」第2859号)
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