2008年8月29日
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TSR調査 上半期倒産が3年連続で前年同期比増
2008年上半期(1月〜6月)の企業倒産件数(負債額1,000万円以上)は7,544件(前年同期比6.9%増)、負債総額は3兆1,796億円(同19.8%増)に上ることが株東京商工リサーチ(TSR)の調べで明らかになった。倒産件数は、3年連続の前年同期比増で、負債総額も6年ぶりに前年同期を上回った。
倒産件数を産業別に見ると全10産業のうち、8産業で前年同期を上回っている(表参照)。このうち、建設業では、上半期としては4年ぶりに2,000件を上回った。公共工事削減や建築基準法改正に伴う建築確認申請手続厳格化の影響による工事停滞、資材高が要因。また、負債10億円以上の大型倒産が446件と前年同期の374件から2割近く増加したことなどから、負債総額も大きく増加した。
資本金1億円以上の倒産も164件と、前年同期の135件から2割以上増加している。
なお、上場企業の倒産はグレース(大二)、レイコフ(大ヘ)、ニイウスコー(東二)、アリサカ(JQ)、トスコ(東二)、スルガコーポレーション(東二)の6件。このうち、「ニイウスコー」、「アリサカ」については不適切な会計処理が倒産の原因となった。なお、7月に倒産した「真柄建設」(東一)も同様に不適切な会計処理が原因だ。
2008年上半期(1−6月)産業別倒産状況
産業 |
件数 |
当期 |
構成比 |
前年同期比 |
前年同期 |
農・林・漁・鉱業 |
42 |
0.55% |
▲12.50% |
48 |
建設業 |
2,120 |
28.10% |
7072% |
1,968 |
製造業 |
1,114 |
14.76% |
9.75% |
1,015 |
卸売業 |
1,105 |
14.64% |
8.22% |
1,021 |
小売業 |
903 |
11.96% |
▲0.98% |
912 |
金融・保険業 |
54 |
0.71% |
54.28% |
35 |
不動産業 |
276 |
3.65% |
18.45% |
233 |
運輸業 |
282 |
3.73% |
20.00% |
235 |
情報通信業 |
221 |
2.92% |
18.81% |
186 |
サービス業 |
1,427 |
18.91% |
1.71% |
1,403 |
合計 |
7,544 |
100.00% |
6.91% |
7,056 |
(以上参考;週刊「経営財務」第2878号)
(このコンテンツの使用に関し(株)税務研究会の許諾を受けています。)
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