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                                               2009年6月17日
 



  TOKYO AIMに上場予定・希望は37社
  
  
  TDB 株式上場予定・希望動向を調査

  
  5月中にも開設予定の東証「TOKYO AIM」※に上場を予定又は希望する会社が37社に上ることが帝国データバンク(TDB)の調査(2009年2月実施)で明らかになった。調査は、株式上場の意向を持つとみられる企業(4,346社)を対象に行われたもので、1,605社が回答(回答率:36.9%)このうち、860社が株式上場を予定又は希望していることが確認された。これによると、上場予定・希望市場(複数回答可)のトップは東証マザーズ(312社)。「TOKYO AIM」の37社は、JASDAQ(266社)、大証ヘラクレス(130社)、東証二部(61社)に続いて5位だった(表参照)。なお、上場時期については「未定」とした企業が397社(46.2%)で最多。今年(2009年)に上場を予定・希望している企業はわずか7社(0.8%)に留まった。

※取引参加者をプロに限定した成長企業向け新市場。国際会計基準(IFRS)等の採用も認めた他、内部統制報告書の提出を求めない等、上場会社の負担軽減を図っている。上場には、上場企業の”後見人”的役割を果たす指定アドバイザーが必要。


◆ 2009年中の上場予定・希望は僅か7社


 調査によると、回答のあった1,605社のうち、「具体的な上場の予定・計画がある」と答えた企業は401社、「具体化はしていないが上場の希望がある」と答えた企業は459社で、合計は860社となる。同860社の上場予定・希望時期をみると、今年(2009年)を選択した企業は7社。昨年(2008年)の新規株式上場(IPO)は49社と2007年の121社を大幅に下回ったが、今年のIPO市場も低迷しそうだ。なお、2010年は41社、2011年は97社、2012年は135社と、来年以降斬増傾向にあるが、半数近く(397社)は上場時期を「未定」としている。


◆ 238社が市況低迷等で上場準備を中断・延期


 株式市況の低迷等から、上場準備の中断に至ったケースもある。「具体的な上場の予定・計画がある」と答えた401社中、238社(59.4%)が「上場準備を中断もしくは上場時期を延期している」と回答。理由は、「株式市況の低迷」が161社(選択率67.6%)で最多(複数回答可)。「収益悪化による上場基準の未達」116社(同48.7%)、「コストや手間の負担が経営を圧迫」76社(同31.9%)と続く。
 また、回答のあった1.605社のうち、「具体的な上場予定があったが、断念した」と答えた企業も163社あった。理由は、「上場後のコストや手間を考慮」が70社(同42.9%)で最多(複数回答可)。「株式市況の低迷」67社(同41.1%)、「収益悪化による上場基準の未達」61社(同37.4%)と続く。


◆上場予定・希望市場 ※複数回答可(n=860)

選択社数 選択率
東証 1部・2部 76社 8.8%
マザーズ 312社 36.3%
TOKYO AIM 37社 4.3%
大証 1部・2部 14社 1.6%
ヘラクレス 130社 15.1%
名証 1部・2部 9社 1.0%
セントレックス 21社 2.4%
札証 本市場 1社 0.1%
アンビシャス 8社 0.9%
福証 本市場 3社 0.3%
Q−Board 7社 0.8%
ジャスダック JASDAQ 266社 30.9%
NEO 34社 4.0%
海外市場 19社 2.2%
未定 236社 27.4%
非公表・未回答 46社 5.3%








(以上参考;週刊「経営財務」第2918号)
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