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M&Aニュース

                                               2009年9月24日
 



  
 09年の上場廃止は110社、過去最高ペース
     
  
 

    TDB調査 経営破綻による廃止が急増


 

 2009年、企業の上場廃止がかつてないペースで進んでいる。8月10日に帝国データバンク(TDB)が公表した「上場廃止企業実態調査」によると。2009年の上場廃止企業(重複上場分を除く)の社数は、7ヶ月間で110社。過去最高のペースを記録している。年間の過去最多は、2008年の149社(12ヶ月間)。上場廃止理由では、「完全子会社化」が34社で最多となり、「株式の全部取得」の29社、「合併」の8社など、企業再編関係が多い。また、2008年から「経営破綻」が急増しており、2009年も24社と増加ペースにある。


◆ 2008年の過去最多149社を上回るペース


 2005年から2009年7月までの上場廃止企業(重複上場分を除く)は、合計561社。年別推移でみると、2008年が149社で最多。以下、2007年の114社、2005年の99社と続く。
 2009年1〜7月分の市場別では、「ジャスダック」の30社が最多で、「東証1部」の25社が続く。「東証マザーズ」の11社、「大証ヘラクレス」の13社は、7月末時点で既に過去最高を記録するなど、新興市場の増加ぶりが目立つ。


◆ 「完全子会社化」や「株式の全部取得」など再編による上場廃止が多い


 2009年の上場廃止を理由別にみると、「完全子会社化」の34社が最多。以下、「株式の全部取得」29社、「経営破綻」24社、「合併」8社と続く。
 近年では、業界再編、持株会社化などによる上場廃止が増加したほか、企業買収を回避するケースも出てきた。戦後最悪の上場企業倒産件数を更新した2008年以降は、経営破綻による上場廃止も急増している。


◆ 09年の上場廃止後倒産は5社と急増


 上場廃止後の企業倒産も近年増加傾向にあり、2006年以降で合計9社。このうち、2009年1〜7月までの倒産が5社を占めている。上場廃止理由は「虚偽記載」が4社、「監査意見不表明」・「債務超過」が2社。






(以上参考;週刊「経営財務」第2932号)
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