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M&Aニュース

                                               2010年01月08日
 




   少数株主との取引は「資本取引」に

           
       ASBJ 第191回本委員会で暫定合意


  
 企業会計基準委員会(ASBJ)は12月10日に開催した第191回委員会において、企業結合会計規準の改正プロジェクト(ステップ2)の論点である「少数株主持分の取扱い」に関する審議を行った。審議の結果、少数株主持分を資本とする考えを採用することで暫定合意した。少数株主との取引は、資本取引として処理されることとなる見込み。なお、論点整理では、損益取引として対応することが提案されていた。今後、合意内容に沿って関連する論点の検討が行われる。2010年第2四半期に公開草案を公表し、同年内に最終規準を公表する予定だ。


 論点整理では損益取引


ASBJが7月に公表した「企業結合会計の見直しに関する論点の整理」においては、少数株主持分をIFRSと同様に資本とするのではなく、現行の資本の範囲の考え方を維持して対応することが提案されていた。その上で、支配を継続している場合の会計処理として、「親会社持分の変動によって生じる差額を評価・換算差額等とする案(A案)」と「子会社に対する親会社持分が変動した理由に応じて当該差額を処理する案(B案)」の二つが提案されていた。
 論点整理には、両案に対するコメントの他に、IFRSに合わせ資本とすべきとする意見も寄せられ、専門委員会において検討が進められていた。ASBJでは、基準案の策定に向け、根幹部分の考え方の方向付けが必要と判断し、本位委員会において意思確認を行うこととした。
 審議の結果、少数株主持分の取扱いについても資本取引として処理する案が採用される方向となった。本委員会での暫定合意(賛成11人、判断留保2人)を受け、今後、下記関連項目についても検討を進める。
・関連する連結上の会計処理に関する論点(子会社が債務超過となった場合の取扱い、全部のれん等)
・財務諸表の表示
・個別財務諸表における影響(主として共通支配下の取引)




(以上参考;週刊「経営財務」第2947号)
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