運営人:潟Gムアンドエーインタークロス
後援:税務研究会

M&Aニュース

                                               2010年02月05日
 




 09年の上場廃止企業、戦後最多の163社に
  
 
     

  TDB調査 完全子会社化など事業再編目的が7割
  

 2009年の上場廃止企業数が戦後最多の163社となったことが帝国データバンク(TDB)の調査で明らかになった。上場廃止の理由を見ると、「完全子会社化」が64社で最多。この他「株式の全部取得」50社、「合併」10社と事業再編関係が約7割を占めた。また「経営破綻」も28社と昨年(33社)に引き続き多い。
 一方、新規上場は19社。市場の低迷などが影響し、低水準となった昨年(49社)をさらに大幅に下回った。


◆ 「経営破綻」による上場廃止が28社


 2009年の上場廃止企業は163社で、08年の149社を上回り戦後最多を記録した。
 内訳を市場別に見ると、「ジャスダック」が45社で最多。以下「東証1部」42社、「東証2部」20社と続く。「大証ヘラクレス」、「東証マザーズ」、「大証2部」はそれぞれ18社、15社、14社で過去最多。
 また、上場廃止の理由を見ると、「完全子会社化」の64社が最多。以下、「株式の全部取得」50社、「経営破綻」28社、「合併」10社と続く。近年、事業再編関係による上場廃止が増加しており、2009年は「完全子会社化」、「株式の全部取得」、「合併」の3つで約7割(124社)を占めた。この他、景気の低迷を反映し、「経営破綻」も28社、と引き続き高水準にある。


◆ 上場廃止が新規上場を大きく上回る


 一方、新規上場は19社で、上場廃止の163件を大きく下回った。上場廃止が新規上場を上回るのは2年連続で、上場企業数全体が徐々に減少している。
 これを市場別にみると、例えば東証(1部・2部・マザーズ)では、2007年以降3年連続で上場企業数が減少。1月5日現在の上場企業数は2,333社で過去最高を記録した2006年(年末ベース)の2,416社から83社も減少した。


   ★ 年別上場廃止理由(重複上場および廃止理由の重複分を含む、のべ社数
上場廃止申請





株式の全部取得
偽記載






















2005年 4 76 16 0 3 4 3 0 7 15 128 (重複4)
2006年 4 75 14 0 2 0 4 0 2 9 110 (重複3)
2007年 3 84 11 17 2 2 2 1 6 7 136 (重複1)
2008年 7 72 6 34 3 3 0 3 33 6 167 (重複1)
2009年 1 64 10 50 4 4 0 4 28 14 179
合計 19 371 57 101 14 13 10 8 76 51 720





(以上参考;週刊「経営財務」第2950号)
       (このコンテンツの使用に関し(株)税務研究会の許諾を受けています。)






Copyright (C) 1999- M&A Intercross Co.,Ltd , All rights reserved.
omo