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M&Aニュース

                                               2010年09月13日
 




 

       市場参加者の定義と公正価値
         
       

  
      
        
              

     
 公正価値(FV)は、「市場参加者」や「秩序ある取引」、「出口価格」などの用語を使って定義されている。だが、これらの用語自体がまた難解で、それぞれに定義がある。
 例えば「市場参加者」は、次の要件を全て満たす買手と売手のこととされる。

@互いに独立している(非関連当事者)
A入手可能な全情報に基づき、資産/負債並びに取引について合理的に理解している
B資産/負債に関して、取引を行う能力がある
C資産/負債に関して、不利な条件で引き受けざるを得ない取引又は他から強制された取引ではなく、自発的に取引を行う意思がある

FVは、このyほうな「市場参加者」間で取引が行われる場合の価格のこと。FV基準案(ASBJ、7月9日公表)では、市場参加者の観点を重視している。
 ところで、同基準案は、レベル別の分類と開示を定めているが、ここでは、観察不能なデータから導かれるため「理論値」と呼ばれる「レベル3」の測定値も、FVに含まれている。市場参加者の定義からみても、直感的には、市場価格とは思えないレベル3が、なぜ「公正価値」なのか。
 定義を読み返してみると、「FVとは・・・・受け取るで”あろう”・・支払うで”あろう”価格」とある。誰が見ても明らかとはいえないものや素直に公正とは言い難いものも混入するおそれがあるため、レベル別に選り分けようということか。





       (以上参考;週刊「経営財務」第2981号)
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