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M&Aニュース

                                               2010年11月19日
 




 

   
           会計上のミスマッチ
 
     
  
     
        

     
 
 資産もしくは負債の測定、または資産や負債に関する純損益の認識を異なる基準で行うことによって生じるであろう測定または認識に関する不整合のことを「会計上のミスマッチ」と呼んでいる。
 IASBは10月28日に、金融商品会計基準刷新の第一弾として金融資産・負債を「償却原価」と「公正価値」の2分類で測定する分類・測定基準を完成させた。それによると、公正価値で測定する金融負債については、自身の信用力の変化によって生じる評価差額をOCI(その他包括利益)で表示する。実は、ここでも「会計上のミスマッチ」の問題が取り上げられていた。
 基準開発の段階でIASBが懸念事項として示したのは次の点。
 「公正価値で測定するとき、資産については変動額の全てを損益で認識するが、負債については自己の信用力に係る変動額をOCIで認識する。資産と負債の間に何らかの関係がある場合、こうした処理の違いによって、両者の関係が分かりづらくなる」。
 「実際にこうした状況は起こり得る」との声もあり、「その時の影響は大きい」と判断したようだ。そこでIASBは、「自己の信用リスクを受けた変動額をOCIで表示」とした原案の一部を変更し、損益表示を認める例外処理を設けた。会計上のミスマッチの問題は、従来から例外処理の設定で解決してきたようだ。





       (以上参考;週刊「経営財務」第2991号)
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