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投資のリスクからの解放「投資のリスクからの解放」は、企業会計基準委員会(ASBJ)が昨年末に公表した「財務会計の概念フレームワーク」のキーワードの1つ。そこでは、純利益を「リスクから解放された投資の成果」と定義しているからだ。投資の成果がリスクから解放されるとは、その投資の目的に照らして、事前に期待されていた成果が現実のものになった(事実として確定する)ことをいう。換言すれば、投資の目的はより大きいキャッシュを獲得することにあるから、実質的にキャッシュ・イン・フローと同じとみなせるようなものを獲得したときに、投資の成果が確定したと考える。「投資の目的」に着目すれば、企業が保有する資産(や負債)は、事業投資と金融投資に大別することが出来る。事業投資とは、企業が事業の遂行を通じて成果を得ることことを目的にした投資。金融投資とは、もっぱら市場価格の変動によって利益を獲得することを目的にした投資。 事業投資のリスクからの解放は、投下した資金が事業活動を通じて商品や製品に転換され、やがて外部との取引を通じてそれらがより大きなキャッシュ(現金や現金請求権)という形で結実したとき。一方、金融投資であれば、投資の目的は資産の市場における時価の値上がりを期待した資金の運用にあるから、値上がりが事実上のキャッシュの獲得とみなされ、投資の成果の達成とみなされる。 (以上参考;週刊「経営財務」第2803号) (このコンテンツの使用に関し(株)税務研究会の許諾を受けています。) |
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